希望進路・目標に合わせて学べる2つのコース


どちらのコースも教科を学ぶ力を身につけることに併せて、
課外活動や行事なども含めて人間力を高め、判断力・行動力を養い、
自らの個性を生かしつつ社会の中でその力を発揮するすべを学んでいきます。
主体的に学ぶ意欲のある人の入学を待っています。

1年次:基礎力養成期

1年次は、高校必修科目を履修しながら、教科・科目ごとの学習のスタイルを身につけていきます。年間5回の模擬試験を受け、学力の伸長、弱点とその対策を確認しながら学力の基盤を固めます。

2年次:応用力養成期

1年次の基礎基本をもとに、自ら課題を設定できる学習段階に進みます。単なる受験対策にとどまらず、思考力を高め、どのような方式でも解答を出せるように、幅広く深い意味での学力を養います。

3年次:実践力養成期

目標とする進路を意識しながら、受験対策を進めるとともにモチベーションを確立させていきます。入試を乗り切るだけでなくその後の学問に結びつく学習分野に進んでいきます。


ICT教育

学校教育のあらゆる場面で活用

生徒一人ひとりがiPadを持ち、授業支援アプリを活用した学びを展開しています。アプリによる資料配布や課題回収でペーパーレス化し、学校でも自宅でも学習できる環境が整っています。生徒の発言や解答を共有することで“学び合い” がスムーズになり、考える力を養えます。また、協働作業で作りあげたプレゼンテーション資料をもとに発表力を高めることもできます。さらに、英語の教科書に連動したアプリでは、スピーキング(話すこと)の評価を確認することもでき、英語4技能の全てを学ぶことができます。その他、iPadを利用して総合的な探究の学習を深めたり、進路探究、修学旅行などの学校行事の学び、学習の振り返りなどもできるため、ポートフォリオの作成にも役立っています。

日本史の授業では文献や絵画、歴史背景等の情報を幅広く吸収できます。

各教室にプロジェクターを設置しており、視覚的効果のある解説をすることが可能です。

英語の文章読解に使用したり、英文の読みや聞き取りの練習をしたりすることができます。


総合的な探究の時間

「一歩力」を育てる、東洋高校の「探究の時間」

2027年には、今は存在しない職業に就く人の割合が人口の65%に達し(キャシー・デビットソン予測)、米国の総雇用者の約47%の仕事が自動化される(マイケル・オズボーン予測)という報告を、私たちはこれまでよく耳にしてきました。また、2040年には、日本の自治体の半数が消滅する可能性をもち、2045年のシンギュラリティ(人工知能が人間の知能を上回る特異点)を越えた2050年には、日本の総人口は1億人(9515万人)以下、高齢化率は約40%になる(平均寿命は90歳以上)そうです。Society5.0(ソサエティ5.0)以降の世界はこれまでになかった激しい変化を見せ、答のない課題が山積するようになることは想像に難くありません。

今後グローバル化はさらに進み、どこに住んでいようと、地球規模で起こる様々な問題に ついて「他人事」ではいられなくなります。SDGsとして取り上げられているような問題にどう向き合っていくのか、各自が考え、行動しなければならない世の中になります。
そのような世界・社会の中を生き抜くために必要なのは、「答えを丸暗記する力」ではありません。知識量や暗記力では、人間はコンピューターには敵いません。自身の持つ知識をどのように活用するかという発想力や、その発想をどのように具現化するかという行動力、また、その行動をどのように広め、他者と共有するかという発信力などが大切になります。

東洋高校では、今後の世界が不確かだからこそ、その時代・社会に順応し、さらに一歩踏み出すことのできるフットワークの軽さがこれからの時代を生きていくのに必要だと考えています。
一歩踏み出すことに躊躇している生徒に、「踏み出せば、必ず発見がある」ということを実感させることから1年次の「探究の時間」をスタートさせます。漠然とした大きな夢にいきなり挑戦するのではなく、身の回りにある「やりたいと思っていたけれどできていなかったこと」=叶えられそうな夢(「ぷち夢」)の実現からスタートし、その成功体験・達成感から、グループによる問題解決プロジェクトへと発展させていきます。
3年間を通じて、ときには学校を飛び出し、世の中にある様々な課題解決に挑んだり、認定NPO法人であるvery50の協力のもと、学校内では出会うことのできない国内外で活躍するトップランナーの審査を受けながら、各自の考えたビジネスプランを立案・実行したりと、東洋高校にいたからこそ経験できた、考えることができた、気付くことができたという時間を生徒に与えることが「探究の時間」の目的です。
広く世の中を知ることから「探究」を始め、自身の興味関心を発掘し、自身の将来に向けて一歩を踏み出す力、「一歩力」を身につけたうえで、「社会でしなやかに活動できる人」としてそれぞれが自信をもって社会へ飛び出せるよう、高校生活をプロデュースしていきます。


2022年度の「総合的な探究の時間」

●1年生
SDGsの諸問題を自身の身近な問題として捉え、「ロシアとウクライナの問題から平和を考える」「地域と防災」「環境問題」「ジェンダー問題」などについて、学校行事と関連させつつ学びました。

●2年生
SDGsの諸問題を考慮しつつ、「10年後のまちづくり」を共通テーマとして、各自の興味関心から、地域での情報収集、校内でのプレゼンテーションを経て、修学旅行で訪問する町を目の当たりにすることで、「まちづくり」のイメージを構築していきました。

●3年生
自らの興味・関心のある学問分野が、社会問題の解決にどのように関わるのかということを考えながら、受験学部・学科への志望をゆるぎないものにしていきました。