冬のニュージーランドへ出発

[ニュース,国際交流]

7月10日(日)にオーストラリアへ向けて出発した、ターム留学生徒たちの後を追うように、前期終業式の7月23日(土)と8月2日(火)とに、今度はニュージーランドへ向けて、ターム留学の生徒たちが日本を出発しました。

オーストラリアへのターム留学と同様、ニュージーランドへのターム留学も3年振りの再開ということで、今回は9名が参加しました。

行き先は首都ウェリントン郊外のアオテア・カレッジと、パラパラウム・カレッジで、アオテアに3名(1D増江さん、2I辻さん、2K丹羽君)、パラパラウムに6名(1B板𣘺君、1B市川さん、2D山口さん、2G塩見さん、2G寺坂さん、2I齋藤さん)が9月末まで在籍することになります。

7月10日の羽田空港も少しずつ活気が戻ってきているように感じられましたが、7月後半の成田空港は、かなり多くの人で賑わっていました。夏休みに突入した直後の土曜日だからか、ニュージーランド行きの手続きをするカウンターは、特に中学生、高校生と思しき人たちが列をなしていました。日本からの国際線が減便しているのに加え、これまで行きたくても行けなかった留学が再開したということで、多くの留学希望者が少ない国際線に殺到しているという状況だったようです。賑やかな出発ロビーから出国ゲートに向かう生徒たちの表情には笑顔も涙もありましたが、心の中にはそれぞれの決意があるように見えました。

8月2日に、遅れてパラパラウムへ向けて出発した2Gの寺坂さんは、一人で海外へ出発するとは思えない落ち着いた表情でした。どんなことをしたいかという質問に対しては、「特にやりたいことというのはないが、人見知りを直したい」と語ってくれました。様々な背景を持った生徒のいる高校で過ごすことによって、きっと友だちと様々な話ができるのではないかと思います。

 

東洋の生徒たちは、オークランドで国内線に乗り換えウェリントンへ、さらに空港からはそれぞれの学校へと20~40分程、車で移動することになります。

留学先がオークランドの高校であれば、国内線に乗り換えることもなく済むのですが、国内線に乗り換えてウェリントンまで行き、さらに郊外まで移動することにより、日本からの留学生がほとんどいない環境に身を置くことができるようになります。

郊外の公立高校といっても、アオテア・カレッジ、パラパラウム・カレッジともにニュージーランド国内でもレベルの高い高校であり、東洋生が学ぶことも多いのではないかと思います。アオテア・カレッジにはポリネシア系、ミクロネシア系の生徒たちも多く、様々な文化に触れることができるのが特徴です。また、パラパラウム・カレッジでは障害を持った生徒たちも一緒に教育を受けており、その中で東洋生が気づくことも多いのではないかと思います。

アオテア・カレッジは海を見下ろすことのできる丘の上に、パラパラウム・カレッジは海岸の近くにと、どちらも普段東洋生が接することのできない自然に触れることのできる恵まれた環境の中にあります。

季節が真逆のニュージーランド。冬の空気の中で、同じ年ごろの様々な背景をもった友だちの異なる文化、生活に触れ、理解し、自分たちの生活を新たな視点で見るきっかけにしてくれることを願っています。

一人で、元気に出発しました。

 パラパラウム到着後、冬の空の下で。

見送りのご家族、友人たちと一緒に。 

追記

一足先にオーストラリアのターム留学に出発した太田さんの様子が、セントルークス・アングリカンスクールのMatthew先生より届きました。3週間を経過し、友だちもでき、現地での高校生活を楽しんでいるようです。日本語クラスを履修している高校生たちとともに、附属幼稚園(セントルークスは、幼稚園から高校までの一貫教育です)の教室に出向き、日本の七夕について幼稚園児たちに教えるという経験もしたようです(下写真)。