世界一空気と水のおいしい島へ ~タスマニア1年留学に出発しました~

[ニュース,国際交流]

一人で、初めての海外へ(見送りのご家族と)。

 2022年2月5日(土)、羽田空港第3ターミナル22時20分発の飛行機で、1年生の梅澤さんがオーストラリアのタスマニア島に向けて1年間の留学に飛び立ちました。

 当日の夜、19時30分、オーストラリア・シドニー行き飛行機の荷物預け入れカウンター周辺だけには、多くの人の姿がありました。ただ、1月23日にカナダに向けて旅立った生徒たちを見送った時と違うのは、今回の見送りでは日本からの留学生らしい姿がどこにも見られなかったことです。

 オーストラリアへの入国に関しては州ごとに条件が異なっており、14日間のホテル隔離義務を課している州もあります。そのような状況を考えれば、この時期にオーストラリアに留学する生徒・学生の姿が見られないことにも頷けます。梅澤さんの通う高校のあるタスマニア州は現在隔離義務もなく、すぐに授業に参加できるということですが、タスマニアに留学する高校生は多くはないようです。しかし、タスマニア州(島)は治安も良く、教育水準も高く、さらに「世界一水と空気がおいしい島」と呼ばれており、自然に恵まれた環境の中でのびのびと高校生活を送れるのではないかと思いました。

 梅澤さんは当初、ニュージーランドへの留学を希望していましたが、ニュージーランドへの入国は現在も制限されており、留学が実現できるかどうかが危ぶまれていた中で行き先をタスマニアに変更しました。オーストラリアの中でもニュージーランドに似たところのあるタスマニア島に変更した選択は、留学が実現したという点で大正解でした。

 入国に際し、オーストラリアでは、全渡航者(ニュージーランド等一部の国を除く)がフライト出発予定時刻前72時間以内に受検したPCR検査陰性証明書を、チェックイン時に提出する必要があります。東洋高校がお世話になっている留学エージェントの方によると、今回梅澤さんの他に2名の高校生がタスマニアに留学する予定でしたが、2名ともPCR検査で陽性判定が出てしまい、出発できなくなったそうです。

 話の出来そうな同世代の人も周囲におらず、今回の渡航が初めての海外経験だという梅澤さんにとっては、たくさんの不安を抱えた出発だったように思います。しかし、出発前には「現地の人たちと積極的にコミュニケーションを取るように心がけたい」ということや、「学校では友達とスポーツをしたい。海が近くのようなので、ボートなどのスポーツも体験してみたい」ということなどを明るく語ってくれました。

 コロナウイルスが世界中に広がり、通常とは異なる状況の中での留学。どのような状況の変化にも自身の判断で対応しなければなりません。心には大きな不安を抱えていたと思いますが、一人で出発ゲートに向かう後ろ姿はとても力強く見えました。

 きっと、家にいたのでは決して出来なかった沢山の経験をお土産に、帰って来てくれると思います。留学後は、臆することなく世界を舞台に活躍できるような人になっているに違いありません。