校長贅言74 留学に出発!
8月22日(日)、羽田空港からアイルランドに向けて、青木千和さん(2年)、福田二胡さん(1年)が旅立ちました。もともと南半球での留学を希望していたところ、コロナ禍によってかなわず、留学生を受け入れてくれるアイルランドに行き先を変えて来年6月まで現地での教育を受ける予定です。
当日の羽田空港は、夏休み中の日曜日とは思えないほど閑散としていました。別掲の写真背景のフライトスケジュール掲示板を見てもらえればわかりますが、13便中9便が「欠航」扱いになっています。このような状況の中、ふたりは関西空港へ飛び、さらにフランス・パリを経由してアイルランドのコークへ向かいます。
平常時さえ留学に行くとなると、準備から覚悟からいろいろと大変ですが、コロナ禍のもとではさらに大変で一例を挙げると、現地到着後5日間ホストファミリー宅で自己隔離をして再度PCR検査を受診後、陰性を確認してから入寮、という運びになるそうです。それでもふたりは留学に対して前向きです。青木さんは、「英語ぺらぺらになって帰ってきます」と笑顔で固い決意を語り、福田さんは「勉強も大事だろうけれど、それよりも現地の人たちとのコミュニケーションを大事にしたい」と目標を話してくれました。
来年6月初めまでの留学ですが、日本ではできない様々な経験を積んで、失敗も含めて将来の糧を手に入れてきてほしいと願っています。(8月25日)
(報告:教頭・市川良幸)
同じ8月22日(日)、成田国際空港第1ターミナル南ウイング出発ロビーは、エアーカナダのカウンター前だけが混み合っていました。
世界中にコロナウイルス感染が拡大し、多くの国が他国からの入国を制限している中、数少ない留学生受け入れ国の一つであるカナダへの出国手続きのために、様々な高校・大学からの留学生とその家族とが列をなしていました。
この日、1月に予定していたニュージーランドへの渡航が叶わなかったため、急遽行き先をカナダに変更した2年K組の熱田秀磨君が、来年3月までの留学に飛び立ちました。
当日はサッカー部の友だちを中心に、10人以上の友だちが彼の見送りに集まってくれました。中には3時間以上も前から成田空港に来てくれた友だちもいましたが、見送りに来たにもかかわらず、出発直前まで所在不明の友だちもいたようです。
ご両親と多くの仲間に見送られて出発した熱田君は、カナダでの生活について、「友達ができたら、友達と一緒に色々な場所に出かけたい」ということや、「自然が豊かな場所だと思うので、日本では見られない風景を見に行きたい」ということなどを語ってくれました。また、「カナダに行ってもサッカーを続けてやって行きたい」ということなども話していました。「せっかくカナダに行くのだから、カナダでしか出来ないことを、悔いの残らないように、全てやってきたい」という言葉からは、彼の留学にかける決意と意気込みとが感じられました。
予定より少しだけ離陸時刻は遅れたものの、その日の夕方、無事バンクーバーに向けて飛び立つことができました。
「やり切った」笑顔とともに、熱田君が3月に帰国する日を、楽しみに待っています。