校長贅言68 第1学年 ボディパーカッション&ダンスコンクール

[校長贅言]

 3月8日(月)、大田区民ホール・アプリコにおいて、第1学年「ボディパーカッション&ダンスコンクール」が行われました。

 新型コロナウイルスの影響によって、正規の入学式をはじめオリエンテーション合宿、体育祭、東洋祭、球技大会やスピーチコンテストなど、行事がことごとく中止となっていく中で、学年最後の行事である合唱コンクールに代わる何かを実施したいと先生方は考えていました。その熱意のもと、クラスごとのまとまりをより一層堅固なものにし、学年としての一体感を得られる企画にしようと標記のコンクールを実施する運びとなりました。ボディパーカッションという言葉は一般的ではないと思いますが、自分の身体を打楽器として音を出す奏法です。コロナ禍の影響で声を出すことや身体的接触はできませんので、各クラスとも課題曲によるボディパーカッションと、自分たちの選曲のもと振り付けを考えたダンスを披露する、ということになりました。

 当日、空模様はあいにくの小雨でしたが、11時過ぎ、生徒が集まり始めたアプリコは熱気に包まれていました。この大ホールは1477席ありますが、間隔をおいてクラスごとに座ります。当日はクラスTシャツを着用し、集まったクラスから自発的に打ち合わせや練習をしています。

 12時から開会式。学年主任・正路先生、実行委員長の奥村さんの挨拶から始まりました。いきなり圧巻だったのは、全員によるボディパーカッションの合奏練習です。ホール内に響きわたるリズムに圧倒されました。

 そして1番手のM組から演奏・演技が始まりました。どのクラスもそうですが、こうした身体表現を楽しんでいる笑顔の生徒もいれば、リズムをまちがえてはいけないと緊張した顔つきの生徒もいて興味深かいことでした。

演奏・演技をクラスごとに全体として見ると、そこにはそのクラスにしかない個性が見えてきます。個性はさまざまですが、どのクラスも魅せるもの、引き付ける力をもっている演奏・演技でした。10分ほどの演奏・演技で13クラスあっても、目を離せないステージです。自分たち以外のクラスがダンスをしているときに、客席全体から自然に手拍子が沸き上がって広がっていくのも、とても印象的でした(ボディパーカッションの演技中は当然、禁止です)。準備をしてきた実行委員の生徒は、当日は運営も担当しています。13クラスの演奏・演技が披露された後、サプライズ企画として先生方のダンスがあり、客席はおおいにもりあがりました。

始まりは20分近く遅れてしまいましたが、その後は進行を手際よく行い、予定時間に終わることができました。

 急遽決まったイベントであり、練習する時間も限られ、内容についても多くの条件や規制があった中で、すばらしい演奏・演技、さまざまな工夫(クラスTシャツのデザインなども含め)、そして各クラスのまとまりを感じさせてくれたコンクールでした。実行委員をはじめとする生徒の皆さん、先生方、お疲れ様でした。そして、すばらしいものを見せてくれて、ありがとうございました。(3月10日)

開会前のステージの様子。

開始前の客席のあちこちで練習が始まります。

実行委員長・奥村さんの挨拶。

開始前の全体合奏練習の一部。

ボディパーカッション隊形。

ダンスの様子①。

ダンスの様子②。

ダンスの様子③。

先生方の「サプライズ」ダンス。