校長贅言57 学校再開1日目
[校長贅言]
6月1日、梅雨の先駆けのような天気でしたが、待ちに待った学校再開の日がやってきました。
各学年とも1クラスを3グループに分けての分散・時差登校。通用門に続くピロティではマスクとフェイスシールドを着けた先生方が、非接触型体温計で検温、その後、手を消毒して階段で教室へ向かいます(エレベーターは使用不可)。
登校する様子を見ていたら、生徒たちは元気に挨拶をしてくれました。
1年生は、入学前の登校も入学式も、オリエンテーション合宿もなくなってしまったため、入学試験受験以来の登校となります。この2ヵ月間、宙ぶらりんの気持ちで家にとどまり、新たな友達とも出会えず、不安と焦りにさいなまれていたと思います。登校する際も、気のせいか、緊張の面持ち。教室に入っても級友は(分散登校のため)10人前後、当然知った顔もなく、心細そうな表情です。入学式ができなかった代わりに、本日は教室ごとに、放送と動画による「ミニ入学式」。生徒呼名のあと、入学許可と校長のお祝いの話、担任から連絡などを行いました。1時間少々の滞在時間で、級友全員の顔を見ることはできませんでしたが、いよいよ高校生活の始まりです。新型コロナウイルス対策を大前提としながら、焦らずに軌道に乗せていってほしいと願っています。
2・3年生は対照的に、ほぼ3カ月ぶりに再会する級友と、どうしても会話をしています。対面でのおしゃべりが危険なことはわかっていますが、つい話したり聞いたりしてしまうようです。
家族のためにも、友人のためにも、自分に関わるすべての人々のためにも、まずは自分が感染しないことが最優先。徐々に、ゆっくりと「日常」を取り戻していきましょう。(6月1日)