校長贅言55 卒業式、挙行
[校長贅言]
新型コロナウイルスの感染が日ごとに広がり、大学などの卒業式中止というニュースが飛び込んでくる中、本校でも合唱コンクールや修学旅行の中止を、涙を飲んで決断しました。卒業式をどうするか、という判断については、第3学年の先生方を中心に話し合いを持ちましたが、どなたも「卒業式はやってあげたい」という思いは同じで、問題は感染のリスクをどのような方法でどれだけ下げられるか、という点でした。結局、保護者や来賓、在校生の臨席なし、可能な限り項目を詰めて短時間で行う、座席も可能な限り距離をおいて返事をするとき以外はマスク着用、という方法で実施が決定しました。
例年行っている、予行練習後の、「卒業生による、卒業生のための」卒業祭も中止、東京ドームホテルで予定されていた保護者と教員の「卒業を祝う会」も中止となってしまいました。
3月19日(木)、伝統通り厳粛に式は行われました。卒業証書授与は各クラスとも担任が呼名して、最後に学年総代が受け取る方式。壇上から眺めていると、返事の「ハイッ」という一言に、それぞれの様々な思いが込められていることが感じられました。卒業生代表の今井さんの言葉も胸に響きました。学年主任「上田るま」の目入れのパフォーマンスがあったり、入退場の吹奏楽部の演奏の代わりに1年次の合唱コンクールの歌声を流したり、学年の先生方の思いがうかがえる演出もありました。
短い時間ではありましたが、ふだんの卒業式に劣らない、りっぱな卒業式でした。
ご卒業、ほんとうにおめでとうございます。