校長贅言93 第1・2学年 球技大会

[校長贅言]

 12月9日(月)、八王子エスフォルタアリーナにて、1・2学年の球技大会が開催されました。3年生の球技大会は、最高気温35度の9月12日、墨田区体育館で行われましたが、この日の八王子は最高気温13度、最低は-1度、富士山がくっきり見える良い天気でした。

 エスフォルタアリーナにはメインとサブの二つの体育館があり、午前中はメインで学年別男子のフットサル、サブで学年別女子のドッジボール、午後はメインで学年混合の女子バレーボール、サブで男子のバレーボール、それぞれの競技が行われました。

 後期中間試験が終わって1週間あまり、体育の授業でも十分な練習はできなかったと思われますが、それでも生徒たちの球技大会へも思い入れは強いようで、選手宣誓をした伊藤鈴之助君の言葉にも滲み出していました。

  「 宣誓  私たち選手一同は 今日この日を迎えるまで クラスの仲間と絆を深め

   共にこの地で 勝利を掴むために集まりました

    このとても広い体育館で 思いきりプレーができること 仲間と同じコートに立って

   共に戦えることを とても嬉しく思います

    この大会を 素晴らしいものにするために お互いに思いやりの気持ちをもって

   正々堂々戦います

    今日この球技大会を 迎えられたことに感謝し 仲間との一瞬一瞬の時間を

   全力で楽しむことを ここに誓います                  」

 

 開会式のあと、すぐに競技が始まり、男子のフットサルではどの試合も、選手がムキになって(失礼!)ボールを追い回していました。女子のドッジボールでは、選手層が二極化しているように感じられました。一方は、獲物を狙う肉食獣のような……、他方は、身の危険におびえる森の小動物のような……。私の感じ方が極端なんでしょうか。フットサルでもドッジボールでも、選手も応援生徒も、味方の得点には身を躍らせて喜び、失敗には体をくねらせて残念がります(でも笑顔です。仲間の失敗に笑顔を向ける、ここが東洋生の魅力の一つだと思います)。中央通路ですれ違った女子生徒が「せんせーっ、勝ちましたよー」とうれしそうに声をかけてくれるのも爽やかです。

 男女別、学年別の決勝戦修了が12時30分、昼休みを挟んで午後の部開始。

 午後は、サブで男子、メインで女子の学年混合のバレーボールです。準決勝までは21点先取ルールです。1年間とはいえ、やはり1年生チーム対2年生チームの試合となると2年生に分があるように感じられます。容赦のない「先輩サーブ」で勝負が決まることも多いようです。逆に1年生でも根性の「下剋上レシーブ」が決まれば、勝負の行方はわからなくなります。

 午前の競技と同様、バレーボールも選手の一挙一動に応援生徒が反応します。また、毎回思うことですが、ひと試合ごとに選手の技術もチームワークも向上していて、若さってすばらしいなあと感心させられます。回を追うごとに試合内容も濃くなり、観る者の手に汗を握らせます。決勝戦は、今大会を象徴するかのように、男女とも1年生対2年生の学年対決となりました。接戦の末、どちらも2年生の勝利となり、先輩の面目が立った決勝戦でした。

 大きな怪我や事故もなく、こうして球技大会は無事に幕を閉じました。準備や運営にあたってくれた体育・保健・視聴覚・放送・整美委員会、審判を担当してくれた男女バレーボール部、サッカー部、生徒会執行部のみなさん、ありがとうございました。

また、師走の月曜日だというのに、延べ118名の保護者の方にも応援においでいただきました。ありがとうございました。

 

《成績》

 フットサル(男子)優勝 2年G組・1年J組

 ドッジボール(女子)優勝 2年E組・1年E組

 バレーボール(男子) 優勝 2年E組・準優勝 1年G組

 バレーボール(女子) 優勝 2年C組・準優勝 1年G組

準備体操でこわばった身体をほぐします。

もうボールしか見えない世界。

勝負に夢中。

このボールにはどんな想いが込められているのか?

ボールから逃げるか? 立ち向かうか?

唸る大技。

真剣さが伝わる男子のプレー。 

勝負のカギとなるレシーブが決まった。

容赦のない先輩サーブ。