「冬のウェリントンから初秋の東京へ」 ~ターム留学から帰国しました
最高気温35℃の予報が出されていた7月19日(金)、冬のニュージーランドへ出発した13名の生徒たちが、先日元気に帰国しました。
9月29日の日曜日19時過ぎ、成田空港の帰国ロビーに到着した一行は、笑顔とともにそれぞれを出迎えてくれた家族と再会しました。
帰国後最初の登校日である10月2日(水)の放課後、Paraparaumu Collegeに留学をした5名と、Aotea Collegeに留学をした8名の計13名が校長室に集まり、留学中の様子の報告をしてくれました。
60日間の留学を終えた生徒たちは、全員が明るい笑顔で「楽しかった」と語ってくれました。終わってみると短い期間だったという印象をもった生徒も多く、「もう少し(ニュージーランドに)いたかった」という声も聞かれました。当然のことですが、日常での英会話に不安はなくなったというのも全員共通で、間違えたらどうしようという、話すことへのためらいや、英語で発信することへの抵抗はなくなった様子でした。
それぞれの高校にはすでに2年生の東洋生が1名ずつ、1年間留学をしているのですが、Paraparaumuに通っている留学中の東洋生とは「姿を見かけた」という程度の接触しかなかったようです。Aoteaでは留学中の東洋生からのアドバイスももらえたようでした。他校からの日本人留学生もそれぞれの学校にはいたようなのですが、どの団体も一週間から二週間程度のホームステイが多く、現地に馴染む間もなく帰ってしまったようでした。日本人以外の留学生と話をする機会も多かったようで、韓国、中国、ミャンマー、シンガポール、インド、サウジアラビアの他にもドイツ、フィンランド、オーストリアなど、様々な国からの留学生たちと接することができたようでした。
話を聞いていると、これまでの留学経験者にも共通のことなのですが、スキルとしての英語習得よりも精神面で学んだことが多かったようで、「自分の気持ちを相手にはっきりと伝えられるようになった」という声や「どのようなルーツを持っている人に対しても“同じ人間”だという気持ちで接することができるようになった。壁を感じなくなった」という声、「様々な人たちがもっているバックストーリーに興味を抱くようになった」などの声が聞かれました。
授業では、演劇、考古学などの、これまで経験したことのなかった授業があったり、学習した部分をクイズにして出され、順位が上のほうの人にはお菓子が配られるといった授業もあったりしたようです。日本では経験したことのないアクティビティやスポーツができたという声も多く、ホストファミリーとトレッキングをしたり、トランポリンやボルダリング、ラクロスなどのスポーツを学校で経験したりした生徒もいました。
多くの店が午後6時には閉まってしまい、多くの家庭が午後10時には寝てしまうという環境の中で、家族で夕陽を見る時間を過ごすなど健全な留学生活を送った参加者全員が、大学でも留学したいと言っていたのが印象的でした。
「もう少し勇気を出して、最初から積極的に話しかければよかった」といった後悔を口にした生徒もいましたが、「日本にいる家族の大切さに気付いた」、「現地の人たちに優しくしてもらったので、いつか海外の人たちに恩返しをしたい」などといった気持ちを抱くことのできた生徒もいたようです。
「友達やファミリーともっと一緒にいたかった。もっと話をしたかった」と、終わってみれば楽しい思い出ばかりの留学だったようですが、「楽しかった」で終わらせずに、この経験を足掛かりとして、彼らがさらなる世界を広げていってくれることを期待しています。