国連大学の見学に行ってきました

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 渋谷区神宮前にある国連大学の見学に参加する機会があり、本校からは3年生の生徒1名が参加しました。ひときわ目立つ校舎は、1992年に丹下健三氏の設計で建てられたものです。
まず、国連大学広報部の方から国連大学についての説明がありました。国連大学は、国連のシンクタンクとして日本に本部が置かれている唯一の国連機関であること、日本政府が誘致して設置されたこと、今は世界にも研究所が展開し、世界の平和や環境問題解決のための研究がおこなわれていることなどがわかりました。
 次に2つの国際会議場を見学しました。大きいホールは「ウ・タント国際会議場」。国連大学の創設に貢献された第3代国連事務総長ウ・タント氏の名前を冠しています。国際会議や模擬国連の会場になる大きなホールで、上部に同時通訳席が設けられているのが印象的でした。小さいホールも大学設置に尽力されたエリザベス・ローズ氏の名前が付けられています。ここで職員の方から様々な体験談をお話しいただきました。会議場の名前の由来となった人たちの大学設置に込められた想いや、現在ここで働く人たちの熱意が伝わってきました。
 国連大学は大学院なので、今回参加した高校生が直接受験をすることはありませんが、国際機関で働きたい、語学力を活かした仕事がしたい、世界の問題を解決する研究がしたいという願いを持っている生徒には、実際に目で見て話を聞いたことは心に響いたと思います。
 最後に、参加した生徒同士で自身の将来の展望を含めた感想を共有しました。参加生徒は同世代の人と体験を共有し、自分の進路についてよく考えたことで受験への意識が高まったようでした。
 とても有意義な見学になったので、国際機関で働くことに興味のあるほかの生徒にも今回の体験を伝えていきたいと思います。