校長贅言91 2024年度体育祭 ~本部席より~
6月10日(月)、駒沢オリンピック公園・第2球技場において体育祭が実施されました。
毎年、この時期(梅雨入り前後)に行われる体育祭の、実施の可否を判断するのが実は大きなプレッシャーです。今年は特に、朝方まで本格的な雨で、9時頃まで上がらないとの予報だったので苦渋の決断でした。結果から言えば、実施して正解で、かえって晴天時のように熱中症の恐れもなく落ち着いて競技を行えました。
今年度の体育祭のスローガンは、「勝敗にこだわらずに笑顔で華麗に戦う」という意味で『勝敗笑美戦』、読み方は『かっぱえびせん』だそうです。
開会式後の1種目目は1・2年生による「投協走(ときょうそう)」。はじめてプログラムを見たときは誤字かと思いましたが、実は障害物競走。3人ひと組となって背中でバランスボールを運び、次に2人が投げたボールを籠でキャッチして最後は三人四脚でゴールするという、新しい種目です。
2種目目は3年生の追いかけ綱引き。女子の綱引きにトラック半周を走った男子が加勢するという競技ですが、ここ数年で私にもこの競技のキモは女子の腕力だ、ということに察しがつきました。今年も大いに盛り上がりましたが、圧巻は黄色組女子の「かいなぢから」でした。3種目目は定番の「台風の目」。5人ひと組になって棒を持って3つのコーンを回り、もどってから待機している7列のチームの足元に棒を通して次の組にタッチ。コーンをいかにすばやく回りきるか、というところがポイントです。昼休みには恒例のソングリーダー部の華麗な演技披露がありました、会場全体が静まり、視線がフィールドに集中します。そのあとは部活動対抗リレー。パフォーマンス部門には、怪獣も走り稽古状態で走る剣道部や柔道部も奮闘しましたが、「ターゲット1400」の英語部が目を引きました。真剣に速さを競うガチ部門では、運動部にまじって吹奏楽部も参戦。昼食後は1年生の大繩跳び。4月のオリ合宿で一度、経験していますが、うまくいったクラスは記録を保持できるのか、そうでなかったクラスはリベンジなるかがポイントでした。続いて体育祭の目玉でもある2・3年生による応援合戦。今年も各色とも衣装も振りも趣向を凝らしていて、甲乙つけがたいものでした。追いかけ玉入れは、籠を背負って必死に逃げる生徒や先生方の個性が出ていて、そこが見ものでした。逃げる役割を担った方には申し訳ありませんが。そして、3年生女子によるダンス、男子による棒引きと、3年生の演技・競技が続きます。扇を使った舞いは、体育の集大成ともいえるもので、この演技に対する思い入れは個々それぞれでしょうが、見るものにとっては統一のとれた、全体が一つの動きとなったすばらしいものでした。一方、棒引きは男子の本気度が瞬発力や腕力、計略がそれぞれの試合に出ていました。
体育祭のトリを飾るのは色別リレー、各学年から脚力自慢の選手が登場し、文字通り抜きつ抜かれつという走りを見せてくれ、体育祭の最後を盛り上げてくれました。
このように、当初は天気が心配されましたが、内容も充実して実施できたのは一人ひとりが選手として、観客として自覚と積極性をもって参加してくれたこと、同時に体育委員をはじめ放送・保健・整美の各委員の働き、記録係としての視聴覚委員、写真部、そして応援団などの皆さんの活躍があったからこそだと感じました。お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。合わせて、平日のお忙しい中、時間を作って観覧・応援いただいた600名余りの保護者の皆様にも感謝申し上げます。
《プログラム》
№ 学 年 種目・演目
1 1・2年生 投協走
2 3年生 追いかけ綱引き
3 2年生 台風の目
4 —―― ソングリーダー部
5 全学年 部活動対抗リレー
6 1年生 大繩跳び
7 2・3年生 応援合戦
8 1・2年生 追いかけ玉入れ
9 3年生 女子ダンス
10 3年生 棒引き
11 全学年 色別対抗リレー
《成績》
赤組(1B・1D・1G・2F・2H・3A)=1818点
青組(1A・1F・2B・2C・3B・3D)=1618点
緑組(1C・1J・2A・2D・3C・3E)=1321点
黄組(1E・1H・1I・2E・2G・3F)=1558点