冬の南半球へ
今年度約60日間のターム留学に、12名の生徒が出発しました。
7月7日(金)と7月13日(木)、先発はオーストラリアのセントルークス・アングリカンスクールへ、後発はニュージーランドのアオテアカレッジ、パラパラウムカレッジへと、それぞれが元気に飛び立ちました。
7月7日、夜の羽田空港国際線出発ロビーは、コロナ禍には見られなかったほど多くの人で賑わっていました。その中には団体でホームステイに出発する高校生の姿もありましたが、今年の東洋高校ではニュージーランドへの留学希望者が多く、結果としてオーストラリアへは1年生の首藤君一人のみが出発することとなりました。
留学先の姉妹校、セントルークスへはブリスベンで国内線に乗り継ぎ、バンダバーグまで行かなければなりません。現地にはサポートの方が控えているとはいえ、入国や乗り継ぎも一人で行わなければなりません。しかし、私たちの心配をよそに、飄々と一人で国際線出国ゲートに向かう姿に戸惑いはなく、「様々な経験を楽しんできたい」という笑顔には、力強ささえ感じられました。
冬とはいえ温暖な気候のバンダバーグで、貴重な経験を積み重ねてくれることを期待せずにはいられません。
首藤君がオーストラリアへ出発した6日後には、ニュージーランドへ向けて、成田空港から11名の生徒が飛び立ちましたが、こちらは一人の出国とは異なり、修学旅行にでも行くときのような賑やかな出国となりました。
毎年お世話になっているウェリントン郊外のアオテアカレッジとパラパラウムカレッジに、今年は6名と5名とに分かれて通学することになりました。
オーストラリアのバンダバーグから比べると、より南極に近いニュージーランドのウェリントンは、冷たい風の吹く日が多く”windy Wellington”と呼ばれているそうですが、出発当日アオテアカレッジの副校長Jamie先生から届いたメールでは、「このところ、過ごしやすい美しい冬の日が続いており、気温は15度前後の、一年で最も過ごしやすい日々です」とのことでした。
出発直前になって「ドキドキしてきた」というように、期待や不安、様々な気持ちをそれぞれが抱いていたようです。家族とお別れの場面では涙を浮かべている生徒もいましたが、多くの仲間がいることを強みに、二つの高校で活躍してくれることを願わずにはいられません。
オーストラリアとニュージーランド、それぞれの場所でそれぞれが成長して帰国する日を楽しみにしています。