さる11月19日（土）の放課後、本校オリエントホールにて内村航平さんの講演会が開催されました。内村さんはオリンピック４大会に出場し、個人総合２連覇を含む七つのメダルを獲得している、言わずと知れた日本体操界のレジェンドであり、本校の卒業生でもあります。その先輩が、「皆さんに勇気を与えたい」と、東洋高校を訪れてくれました。

　秋晴れの当日は、約250名の生徒が「目標達成へ大切なこと」と題した内村さんの講演に耳を傾けました。自身の体操人生のスタートから東洋高校に入学するまで、在学中のエピソードや卒業後の競技人生、選手を引退し現在に至るまで、熱い内容を丁寧に、ときには笑いを交えつつ、後輩たちに語ってくれました。

　内村さんの話は体操やスポーツに限定されるものではなく、高校生が直面している勉強や受験、部活動などにも通じる話で、後輩たちに生きるヒントを与えてくれました。「できない」と思うことは自分で自分の可能性を潰してしまうことであり、そうではなく、「どうやったらできるか」を考えることだというお話に、多くの生徒が頷いていました。

　また、周囲への感謝の心をもち、その気持ちを素直に相手に伝えることが大切だという自身のエピソードも踏まえながら、後輩たちへのアドバイスもしてくださいました。

　講演の後には、「集中力を高めるための方法」や「本番で実力を発揮するための方法」、「座右の銘」など、多くの生徒たちからの質問もあり、会場の全員が、内村さんからの答えに熱心に聞き入っていました。

　あっという間の時間でしたが、生徒たちにとっては滅多にない貴重な時間になりました。講演を快諾してくださった内村さんと、この講演を企画・運営してくださった三燦会の役員の皆様にお礼申し上げます。本当にありがとうございました。