校長贅言83 ニュージーランド・ターム留学生帰国
10月1日(土)、7月23日からニュージーランドの公立高校にターム留学をしていた9名の生徒が成田空港第1ターミナルに到着しました。コロナ禍の煽りを受けて閑散としていた到着ロビーはニュージ―ランド航空99便が着いたことで人の波が押し寄せました。留学生が数多く乗っており(大阪の高校生もいた)その出迎えの人々と合流してごった返していました。バラバラに姿を現した生徒たちは、元気な表情で、それぞれの家族と再会していました。
今回は、ニュージーランドの首都であるウエリントン近郊のパラパラウムカレッジに6名が、アオテアカレッジに3名がお世話になりました。両校とも中学1年生から高校3年生までの千名余りの生徒が在籍する学校です。
2日の間を置いた10月4日(火)、東洋高校内・校長室で留学報告会を開きました。報告会とはいっても、ざっくばらんに、印象に残ったことや感想を述べ合う会でした。
留学先で知り合った高校生たちはみんな自己肯定感が強く、みんながそれぞれ自分を大好きであることに驚いた、とか、欧米系やマオリ(先住民)系、アジア系といった多様な人種がいても互いに平等・対等であること、家族や地域住民の関係が日本よりはるかに密であること、学校の授業が生徒のペースで進められること(!)などなど、行ってみて体感したカルチャーの違いが次から次へと出てきました。クラスメートやホストファミリーから、思いやりある待遇を受けたことは参加した全員に共通した感想でした。また、ブラジルからの留学生たちと知り合えたことなども貴重な経験になったようです。留学前は、ほぼ全員が英語のスキルを磨くため、といった目標をもっていましたが、その目標達成に加えて、予想もしなかった経験=財産を得て帰ってきました。こうした経験を「良い思い出」として過去のものにせず、これからの生活の中でぜひ活かしてもらいたいと強く願っています。
(10月15・16日の東洋祭でも、みんなの報告の場があるそうです)