校長贅言82 第3学年 球技大会
460名という在籍数と、3年生の今後のスケジュールを勘案して9月5日、3年生の球技大会を学年単独で実施しました。場所はエスフォルタアリーナ八王子のメインアリーナです。
種目は、男女別のドッジボール、男女混合のバレーボール、男女別のバレーボールです。いずれもコート三面を使っての展開です。
ドッジボールは、男子1チーム19名、女子は27名ですが、男子が少ない学年であるため、男子チームはA組を除いて他はすべて2クラス連合チームとなります。試合が始まると、例年思うことですが、女子のドッジボールには迫力を感じます。ボールや移動のスピードはもちろん男子の方が速いのですが、人数の多さゆえでしょうか。試合時間は例年と同じく1試合8分間で、例年だとこの時間内に勝負がつくのですが、フルに戦う試合が多く、またいくつかの試合は延長戦になっていました。
代わって男女混合バレーボール、クラスごとに1チーム18人、9人制バレーで、すべての選手が必ず出場する、というルールです。勝負する、というより、いかにボールをつなぐか、という和気あいあいとした試合ぶりでした。見ていると担任や副担任の先生も出場して応援生徒から歓声があがっています。本部席でぼーっと試合を眺めている私の姿が寂しげに映ったのか、K組の男子生徒が「いっしょにやりませんか?」と声をかけてくれました。自分のせいで負けたら申し訳ないなあとためらいましたが、結局出場して恥をさらしてきました。
最後の男女別バレーは、ラリーポイント6人制のルールで、準決勝までは21点先取の1セット、準決勝以降は25点の1セット。いずれのチームも精鋭を集めていて、選手の顔つきからして本気モードです。それだけに一方的な試合運びはほとんどなく、いずれも甲乙つけがたい見ごたえのある展開でした。これまで体育の授業で練習はしてきたのでしょうが、2回戦、3回戦と進むにつれてどのチームも技術的に上向いているのが、素人目にもわかります。最後に、女子の決勝、男子の決勝となりましたが、クラスに関係なくほぼ全員がコートに降りて応援していました。
この学年は入学時点からコロナ禍に直撃され、入学式をはじめとして行事も部活動も中止や制限の中で高校生活を送ってきました。それだけに、実質的に最後の行事を無事に楽しく行えたのは、このうえないことだったと思います(後輩がいなかったのが少し寂しかったかな)。選手として出場した皆さん、運営にあたった体育委員、審判をしてくれた男女バレー部員、放送委員、保健委員、そのほかの皆さん、お疲れ様でした。(9月9日)