校長贅言81 防災の日 避難訓練実施
[校長贅言]
本日、9月1日は関東大震災から99年目にあたります。東日本大震災からは11年。その他、阪神淡路大震災(1995年、死者・行方不明6437名)や台風や豪雪、火山の噴火などを加えると、日本は自然災害の多い国であると実感させられます。東日本大震災では2万人以上の被害者が出てしまいましたが、それはこの地震の規模が今までにないもので、対処のしかたがわからなかった、ということも大きな原因になったと思います。そもそも自然災害は、日常の常識が通用しないところから被害が発生するものです。いつ、どのような形で、どれくらいの規模で災害に出合うか、予測は非常に難しいのですが、先人の経験と知恵を「自分ごと」として共有し、少しでも「減災」に役立てたいというのが本日の訓練の狙いの一つです。具体的には、10時50分に強い地震に見舞われ、その直後に8階理科実験室から火災が起きた、という想定で行われました。地震発生の際は机の下に潜り、身の安全を確保し、火元に近いところからクラスごとに避難します。教室常備の折り畳みヘルメットを着用し、煙の発生を想定してマスクやハンカチで煙の吸引を防ぎながらの避難です。
本校は、駅前のビル校舎であり、校庭やグラウンドがなく、付近に全校生徒が避難できる地域もありません。そのためJR線沿いの「さいかち坂」をお茶の水方面に行き、途中でクラスごとに点呼して安全を確認します。
小学校や中学校でも経験したからでしょう、生徒たちは無駄口をきくこともなく、整然と避難していました。
ご家庭でも本日「防災の日」を、改めて近隣の避難場所を家族同士で確認しておく、防災用品を準備しておく、等のきっかけの日にしていただければありがたいと思います。(9月1日)