地区予選は２月２７日の東京大会にエントリーをしていましたが、学校行事の開催の為に部活動が停止となってしまい、チームにとって絶対絶命の状況でした。生徒も不安を押し殺し、日々自主練に励む日々……。いつもは苦しくても前向きな姿勢の生徒ですが、今回ばかりは、思い通りにいかない苦しい日々に困惑が隠せない時期もありました。生徒と話し合い、予選は映像提出で挑むことにしました。

　全員で集まれて嬉しいはずなのに、体力が持たない、フォーメーションの感覚が鈍っていることを痛感し、焦る様子が窺えます。１本踊ることに生徒の肩がゼイゼイと揺れ、中には立ち上がれない生徒もいました。それでもこのUSAに懸ける強い想いには、チームにとって特別な理由があったので、その想いを燃やし続け、一本一本に全身全霊を傾けて踊りました。

　結果は２チーム出場し、Aチームは全国大会に駒を進めることができました。Bチームは残念ながら全国の切符を手にすることはできませんでしたが、どちらのチームもこの大会に特別な思いを持って挑んだ一本は、応援してくれる人々の心に届いたと思います。

苦しくてもやらなきゃいけない時がある、思い通りにいかなくても状況を受け入れて自分を奮い立たせなきゃいけない時があることを、身を以て勉強した大会でした。