3年生、引退
4月25日(日)大山高校にて、高等学校総合体育大会支部予選1回戦が行われました。対戦相手は、都立戸山高校でした。3年生にとっては、今大会が一区切りの大会となるため、3年生のためにチーム一丸で臨んだ試合となりました。
前半は一進一退の攻防を繰り返し、スコアレスドローで折り返しました。試合が動いたのは、後半3分です。戸山高校が左サイドを切り裂き、クロスを上げます。GKがパンチングで弾きましたが、こぼれ球を詰められ、先制を許してしまいました。緊張の糸が切れたかのように、2分後にミドルシュートで追加点を奪われ、0-2の苦しい展開となりました。
しかし、ここから目が覚めたかのような猛追を見せます。後半10分、ユーティリティープレイヤーのNo.2久保が相手陣内の右サイドで、中央からボールを受けます。ボールを受けた久保は、ロングレンジにも関わらず、迷わず右足を振り抜き、ボールは美しい放物線を描きゴール右サイドネットに吸い込まれていきました。1点を返し、波に乗った東洋高校は、後半24分に同点に追いつきます。ペナルティーエリア付近中央の混戦に素早い反応を見せたのは、No.7中原瑠威。ボールを奪うと巧みなドリブルでGKを含めた3人を抜き去り、左足でボールをゴールに流し込みました。逆転に向けて最高潮の勢いを見せていましたが、タイムアップを迎えてしまい、PK戦に突入しました。結果は、4-5となり、あと一歩及ばず、悔しい1回戦敗戦となってしまいました。
キャプテン 小田 悠人
とにかく、もがいた2年半でした。自分なりに、部長という役職と向き合ったつもりです。部長になってすぐの頃は、チームメイトと対立することがあったり、まとめる事ができなかったりとお世辞にも上手くできているとは言えませんでした。そんな僕を支えてくれた6人の同級生、チームメイト、そして先生方には本当に感謝してもしきれません。
後悔はあるかと問われれば、ないとは言いきれない。ですが、可能な限り減らせはしました。サッカー部に入って良かったです。この経験は、これからの自分を作る上で欠かせないものになると思います。今まで応援ありがとうございました。これからのサッカー部の応援を、よろしくお願いします。
最後のミーティングでは、3年生から素敵なコメントをもらいました。2年生はこの思いを胸に、2021年度の活動をしていくモチベーションになったと感じています。最後は、これまでどんな状況でもチームを牽引してくれたキャ プテンへの敬意を込めたポーズを取り、笑顔で終えることができました。今日までの3年間、サッカー部を支えてくれた3年生に感謝の気持ちを込めて、「ありがとう」と言えたチームの優しさを象徴する締めくくりでした。