2024年8月7日ー9日 夏合宿 ② 北アルプスの女王 燕岳

[ワンダーフォーゲル部]

2024年度2回目の夏期合宿に行ってきました! 

今回は長野県、北アルプスの燕岳に登りました。

[1日目]

新宿駅からあずさ5号に乗車し、長野県安曇野市の穂高駅へ。穂高駅に到着後、我々と一緒に北アルプスに挑んでくださる山岳ガイドのAさんと合流をしました。合流後すぐにバスに乗り込み、中房温泉へと向かいました。

到着してテント場に向かい、雨の心配があった為、直ぐにテントを張り始めました。我々がテントを張っていると、1張り気になるテントが近くに張られていました。気になるテントの持ち主は、なんと! 御向かいにある高校の山岳部の女子生徒さんでした! 都内から離れた場所で、同じ日に同じ場所でお会いすることがあるなんて…… 「世間は狭いなぁ」と改めて感じました。部員のM君は迷わず女子生徒さんのテントに向かい、談笑をしているように見受けられました。私は、コミュ力が乏しいせいか1日目は話しかけることが出来ませんでした……。

中房温泉は、温泉は勿論、食べ物もとても充実していました。

私は、昼食にビーフカレーライスを注文。普段のビーフカレーライスとは違い、特別感がありました。昼食を済ませた後は、部員全員で謎の絵しりとり大会を開催! 言葉で言うのは簡単だけど、絵を描くと全くの別物に見えることが多々あり、みんな頭を抱えながら絵しりとりをしていきました。絵しりとりに没頭していたらあっという間に時間が過ぎ、温泉に入る時間になりました。まさか部活動で温泉に入れるとは思っていなかったので、嬉しかったです。部員、先生、ガイドのAさんも含めみんなでさっぱりした後は、夕食を食べました。私はワンダーフォーゲル部のグルメ担当(自称)としてチーズフォンデュとウィンナーを持参しました。1人で食べるのも勿体ないと思ったので、M君とシェアをしました。楽しかった夕食も終わり、就寝時間。昨年の夏期合宿とは違い、地熱の影響で夜はとても暑く、寝袋も上着もなしで寝ることが出来ました。

[2日目]

テントでの居心地は慣れず、寝て起きての繰り返しでしたが、午前3時30分に起床。真っ暗で肌寒い中、朝食と荷物の片付けを済ませて午前5時に6km先の燕山荘を目指して出発しました。

ゆっくり登って、ベンチで休憩を繰り返します。ガイドのAさんは、この山の植生の移り変わりやコンパスの使い方を丁寧に教えてくれました。途中で先頭を歩きましたが、後ろの部員たちと間が空いてないか確認したり、他の登山客と鉢合わせた時、どのタイミングで道を譲るかなど、常に考えていなくてはならないので大変でした。合戦小屋という休憩所でスイカを食べましたが、疲れた体にスイカの甘さが染みてとてもおいしかったです。

合戦小屋から1時間後に燕山荘に着きました。燕山荘の周りは、紫色のトリカブトやピンク色のコマクサなど、色とりどりの花が咲いていて、お花畑を楽しむことができました。昼食後、少し休憩して蛙岩まで散策しました。その際、貴重なライチョウに出会うことができました。ヒナは親鳥の影に隠れていて、その姿をしっかり見ることができなかったのは残念でした。散策から戻り、各自で準備した夕食を食べました。燕山荘には喫茶室というものがあり、食後にケーキを食べることが出来ました。山で食べるケーキは格別です。

程なくして夕陽を見ましたが、これがものすごく綺麗でした! 山の裾が紅に染まり、雲海を照らしていました。僕がこれまで観てきた景色の中で1番! 間違いないですね!

小屋に入り、消灯まで時間があったので、みんなで自分たちの恋バナを話して盛り上がりました。初めは熱中していたのですが、途中からついていけなくなってしまいました。2日目は本当に疲れました…… そのせいか初日とは違い、よく寝ることが出来ました。

[3日目]

2日目の夜、早く寝たので、目覚めが良かったです。朝は肌寒く、星空がよく見えました。けれど、日の出を見るためにゆっくりしている暇はなく、すぐに予定の燕岳の山頂へと向かいました。しばらく歩くと、小屋が立っている山が少しずつ明るくなっていくのが見えました。この時間帯に1番クマが出ると聞いて、結構ビビりながら歩きました。そうこうしているうちに、燕岳山頂に到着しました。けれど、山頂はあまり面積がなくゆっくり休むことも出来ませんでした。また、日の出にはまだ早いので、次のピークの北燕岳に行って朝日を見ようと言われました。

1,2kmくらい歩いてようやく着きました。燕岳の山頂よりは広く、よく休めそうでした。到着と日の出の時間とほぼ同じです。あまり写真は取らない主義なのですが、日の出だけは毎回ちゃんと撮っています。そこで30分くらい朝ごはんを食べたり写真を撮ったりして過ごしました。戻る途中にイルカ岩を見つけました。割とクオリティ高かったです。

小屋に着いて、荷物をまとめ下山の準備をします。帰りはだいたい目的がなくなってただただ疲れるだけなのですが、今回はソフトクリームや温泉という下山後の楽しみがあります。少しは頑張れました。行きに聞いた花の名前はもう頭から抜けていました。途中の合戦小屋で、行きは売り切れて食べることができなかったチョコパイを買いました。が、コンビニで売っているものと同じでちょっとガッカリでした。下に降りていくにしたがって気温も上がっていき、歩くのも辛かったです。

そして、ようやく1日目にテント泊をした登山口に着きました。たったの2日目しか経っていないけれど、懐かしいと感じました。やっと温泉に入ってソフトクリーム食べられると思いましたが、下山後に入る温泉は少し離れた所にあり、そこまでまた歩くことになりました。なんだかんだ言ってコンクリートの道が1番足にきます。ようやく到着した温泉は、広くて食堂もあり昼ごはんも食べられたのでプラマイゼロです。疲れをとり、汗も流せて最高でした。ご飯を食べている時、ガイドのAさんと沢山話すことができましたし、しっかりお礼も伝えることができました。

帰りのバスは山道でかなり揺れて、1年生の多くが酔っていました。ビニール袋を握りしめていて、心配になりました。バスを降りてから少しして、ある程度は気分が良くなっていたので安心しました。最後に改めて部員全員でガイドのAさんにお礼を言い、特急電車に乗り込みました。新宿で解散するまでみんな爆睡でした。

これがおそらく最後の夏合宿なので、良い思い出ができて良かったです。

(記載者 1日目 A.O. / 2日目 S.M. / 3日目 Y.I. 2年)