吹奏楽部~夏の振り返り2023~

[吹奏楽部]

こんにちは!

吹奏楽部部長の奥田成琉、副部長の米澤真生です。

 私たち心繋(きずな)の代は、8月11日に府中の森芸術劇場にて行われた第63回東京都吹奏楽コンクール東日本組に出場しました。予選にて「金賞受賞」及び「代表選考会出場権獲得」さらに本選にて「東日本大会出場権獲得」を目標に掲げ、自分の音やバンドの音、曲、そして仲間と心を繋ぎ、高め合ってきました。

 心繋が始まった5月の新体制ミーティングでは、「心繋」という代の名前や、上記の夏のコンクールに向けた目標に加えて日本管楽合奏コンテストにて最優秀賞受賞という大会目標、さらに行動目標「ABCs」(A:Active B:Believe C:Continue s:share)を定め、みんなで心を繋いで前に進むことを誓いました。

 夏のコンクールで演奏した曲は、ジェームズ・バーンズが作曲した「交響曲第三番」です。全部で4つの楽章のうち、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ楽章を演奏しました。

 この曲は、幼い最愛の娘ナタリーを亡くした悲しみや葛藤、そして生まれた息子ビリーへの希望が印象的に描かれた作品です。生だけではなく死を表現するなかで、生きた表現をすることの難しさはこれまで経験したことがなく、昨冬から練習しているにも関わらず美しい音楽を構築するのに苦労しました。それでも、私たちのサウンドをホールに響かせるために一丸となって練習を重ね、7月末の合宿を終えたときには以前と比べ物にはならないほど成長し、自信が持てるようになっていました。迎えた本番では、これまで一緒に音楽を作ってきた仲間とのきずなを感じながら演奏しました。ステージ上で指揮棒を持って勇気づけてくださる先生の視線、客席で応援してくれているサポートメンバーのみんなの眩しい笑顔、そして一緒に音楽を作ってきた仲間の余裕のある表情。

 あの7分間は、本当に忘れられません。

 結果として金賞を受賞し、さらに代表選考会への出場権もいただくことができました。結果を見て、みんなで喜びを分かち合い、抱き合いました。

 そして15日の代表選考会では、出場順が2番目に決まり、早朝の集合となりました。それでもみんな興奮も冷めやらぬ様子で、朝から目が冴えていました。本番の演奏ではもちろんみんなが全力を懸けて演奏しましたが、課題も残りました。音程や表現など、理想の音楽への道のりはまだまだ長いと痛感しました。結果、東日本大会への切符は掴むことはできませんでした。

 しかし、21日のサマーコンサートに向け、そこで引退する3年生のため、そして来てくださったお客様のため、さらにこだわり抜いた演奏をしようと心に決めて、さらに練習を重ねました。そして夏の集大成として臨んだサマーコンサートのステージ。日本管楽合奏コンテストのテープ審査のための録音日、また3年生のラストステージという舞台も併せ持つこのコンサートで、全員が持っているすべての力を出し切り、夏を完走することができました。最終曲目「ブラジル」を終えた時にいただいた拍手や涙に潤む3年生の表情に、ステージ上で夏が終わることへの寂しさをひしと感じたのを覚えています。このコンサートを経て、思うように演奏ができた部分、これからの課題となった部分、それぞれを各部員が認識し共有し合うことができ、さらなる成長を誓いました。

 これまでの人生で一番濃かった、心繋の夏。必ずこれからに活かして、聞いてくださる方々の心を動かせるよう、日々鍛錬を重ねてまいります。

これからも、東洋吹部 心繋の代への応援をよろしくお願いいたします!

2年連続で受賞した「金賞・代表」の楯とトロフィーが校内に飾られています。次の大会も頑張ります!