19期 引退式

[ソングリーダー部]

 10月1日(土)、7月末の全国高等学校ダンスドリル選手権大会もって引退した19期生の引退式をおこないました。19期は27名の大所帯から始まりました。入学後すぐにオンライン授業が2か月続き、登校できるようになってからも、しばらくは同期が全員で集まる機会がなかなかできない日々が続きました。大会に出場する際にも2チームに分かれてしまい、同期の絆を感じる機会が他の学年に比べて、少なくなってしまったように思います。

なかなか気持ちが通じ合わず、お互い苦しい思いを抱えた時期もありましたが、特に最高学年となってからは、各自が責任感を一層強く持って、他者を認めながら互いに成長をすることができました。また、この学年はコロナウイルスに翻弄された学年でした。全国的に感染が広がる中でも、長い間罹患者ゼロを保つことができたのは、本人はもとよりご家族の皆さんのご協力が大きかったと思います。しかしながら、全国的な感染状況の影響で突然部活動が停止になってしまったり、最後の大会まで1カ月というところで部内でコロナウイルスが蔓延してしまい、涙を流したこともありました。どこにぶつけたら良いのかわからない怒りや虚しさを抱えながらも、夢を持つことを恐れずに、引退までやり遂げた経験はこの先の人生において大きな糧となるでしょう。支えてくださった皆さんへの感謝を一番に掲げて、仲間と最後の大会で全国4位を掴んだ彼女たちに拍手を送りたいと思います。

 最後に、19期部長、副部長を務めた生徒のコメントを掲載したいと思います。

顧問 濵田

 私たち19期は人数が多く、大会へは2チームに分かれて出場していたため、これまで一度も同期全員で大会へ出場したことがありませんでした。最初で最後の全員で立てる舞台。それがこの全国大会でした。

 最初に"ドリルポン部門に出るよ"と言われた時は驚きと混乱を隠せず、そんな不安からのスタートでした。未経験の部門への練習は予想以上に難しく、メニューを組むにしてもこれでいいのかと何度も悩みました。ぶつかり合うことも多かったけれど、練習を重ねて迎えた予選大会当日。表彰式でエントリーナンバーが呼ばれ全国大会への出場が決まった時は、言葉に表せないほど嬉しかったです。全国大会を記念大会で終わらせないと決意し、私たちにしかできない演技を追求していきました。本番の2分間は今までの辛かったことが全て吹き飛んでしまうくらい最高な時間でした。惜しくも3位入賞にはあと一歩届きませんでしたが、何より夢にみた"全員で全国"を叶えられたことが最高の喜びでした。

 私たちの部活動生活は、イベント、合宿の中止、zoom上での練習、大会前の部活停止、数えられないほどの試練の連続でした。コロナがなかったらどんなによかったか、と何度も考えました。ですが、コロナ禍だったからこそ、学校での練習、マスク無しで見られる笑顔、一緒に同じ空間で過ごせる時間の大切さは一番分かっています。思うような3年間ではなかった、"でも楽しかった"と言えるのは、どんな困難も私たちらしく乗り越えてきたからだと思います。

 こんな泣き虫な私が部長としてやっていけたのは同期始め、先輩方、後輩、周りの方々が沢山支えてくれたからです。この仲間たち、コーチ、トレーナー、顧問の先生方と出会えたこと、twinkleで過ごした時間は人生の財産です。
私たちを支えてくださった皆様、応援してくてくださった皆様、本当にありがとうございました。そして、これからも後輩たちへtwinkleは受け継がれていきます。今後ともソングリーダー部をよろしくお願いします!
GO Twinkle ~!!!

19代目部長 菅野花音

 私たち19期のソング人生は波瀾万丈なドラマのようなストーリーです。コロナ禍の影響で例年よりも2ヶ月遅れ、Twinkle史上最大の27人という大人数で始まりました。先輩方からは「人数が多いだけの代」という厳しい言葉をいただくこともありました。そんな代には絶対にしないと前向きな気持ちで毎日を必死にがむしゃらに駆け抜けてきました。

 2チームに分かれての出場でなかなか両チームで全国に行けなかったり、部員が減ってしまったりと辛いことも多く、枕を濡らす夜もありました。気持ちがすれ違うこともあり、ミーティングを何回も重ね、ぶつかり合いながらも「全員で全国の舞台で踊りたい。」という強い気持ちを何度も確かめ合いました。最後の大会は、先生方やコーチのおかげで1チームとして全員で出場することが決まりました。「全員で全国」を合言葉に、どんな瞬間も本気で取り組んできました。

 そして初めての現地での結果発表。エントリーNo.3が呼ばれ、嬉し涙を流しながらみんなで抱き合った瞬間は今でも忘れられません。ずっと目標としていた全員で全国大会出場を成し遂げ、その中でも全国4位という成績を残すことができました。

 毎日のように顔を合わせ、辛いこと、悔しいこと、楽しいこと、嬉しいこと、全ての瞬間を共に過ごした仲間は私にとってかけがえのない唯一無二の存在です。
私たちにとってTwinkleと19期は最大の青春そのものです。
このような貴重な経験をさせてくださったtwinkleには感謝しかないです。

 私たち19期の物語はこれで幕を閉じましたが、twinkleはこれからも新たなドラマを作り上げていきます。引き続きtwinkleの進化に期待していてください! そして、これからも応援よろしくお願いします!

19代目副部長 赤金美彩乃

 Twinkleで過ごした日々は私にとって本当に大切な、かけがえのない宝物です。その数々の思い出の中でも特に印象に残っているのは最後の大会です。

 私たち19期は人数が多く、入部をしてからずっと2チームに分けて大会に出場してきました。最後の大会、私たちは入部してから初めて全員で予選に出ることになりました。19期の目標である「全員で全国へ行く。」という目標を実現するために、私たちは全力で練習しました。

 そして大会当日、体力的にかなりハードなスケジュールの中、私たちは全国への切符を全員で掴むことができました。チームのみんなと抱いて泣きあったあの感動は一生忘れられません。

 しかし全国が決まった直後、私は足を怪我をしました。歩くまでに1ヶ月、今まで通り踊るまでに半年、全国の舞台で踊るのは不可能でした。今まで死ぬ気で努力してきたのにどうして今のタイミングなんだろう。最悪の悪夢を見ているだけなんじゃないか。そんな考えばかりが浮かび、思うように動けない自分にイライラしました。笑顔で踊るチームメイトを見て辛い現実を突きつけられ、家に帰って一人で涙を流した日もありました。そんな中でも、チームメイトは私を全力でサポートしてくれました。椅子を出すなど笑顔で手伝いをしてくれる後輩。休憩のたびに話しかけてくれる19期のみんな。その度に救われ、みんなのために自分ができることを全力でやりたいと思うようになりました。みんなありがとう。そして先生が働きかけてくださり、椅子演技で全国の舞台で踊れることになりました。最後にみんなと同じ舞台に立つことができる。言葉に表せないほど嬉しかったです。そして迎えた最後の舞台。みんなのことを後ろから見守りながら、全力で楽しむことができました。たくさんの方の支えがあって、最高の青春を終えることができました。

 Twinkleは私の青春であり、家族であり、宝物です。この経験ができたのは学校の先生方、生徒の皆さんがいつもあたたかい応援してくださったおかげです。今まで本当にありがとうございました。私たち19期は引退しましたが、これからは大好きな後輩達の時代です。今後ともTwinkleの応援をよろしくお願いします!

19代目副部長 髙橋佳瑚